ガソリン小売価格、1リットル250円超え! オーストラリアでイラン攻撃前から4割上昇

SHARE

軽油300円超え! 遠隔地では燃料不足も

グラフ作成:©️守屋太郎

 ホルムズ海峡の事実上の封鎖を受けた燃料価格の上昇が、和らぐ気配を見せていない。オーストラリア・ペトロリアム研究所(AIP)の週報によると、「22日までの1週間」のガソリン小売価格は全国平均で1リットル238豪セント(約263円)となり、イラン攻撃前の「2月22日までの1週間」と比べて39.2%上昇した。

 特に大都市圏で値上がり幅が大きい。シドニー北郊クロウズネストにある「アンポル」の給油所では24日午後の時点で、標準的なレギュラーガソリン(オクタン価91)が1リットル249.9豪セント、プレミアム(ハイオク)ガソリン(オクタン価98)が同274.9豪セントまで上昇している。日本と違って税法上、ガソリンより価格が高い軽油は同303.9豪セントと3豪ドルの大台を突破している。

 価格高騰だけではなく、遠隔地を中心に燃料不足も顕在化しつつある。メディア大手ニューズ・コーポレーションの電子版(24日付)によると、東部ニューサウスウェールズ州内で在庫のガソリンが底を尽きた給油所は、1日で35カ所から51カ所に増えた。軽油がなくなったのは105カ所から164カ所に増加したという。

 オーストラリアは産油国だが、国内に製油所は2カ所しか残っていない。このため、液体燃料の9割を主にアジアで精製された輸入品に依存している(グラフ参照)。天然資源に乏しい日本からも、年間17億豪ドルの石油制製品(ガソリンや軽油など)を輸入しているのはきわめて興味深い。

 加えて、ガソリン、軽油、ジェット燃料の国内備蓄はそれぞれ約1カ月分程度しかない。しかも政府はすでに備蓄量の最大2割を放出すると発表している。

 このため、ホルムズ海峡の封鎖が長期化した場合、オーストラリアはエネルギー輸出国であるにもかかわらず、日本よりも先に燃料不足が深刻化する可能性がある。ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ州首相は24日、ガソリンなど燃料の配給制や自宅勤務などの需要管理策を全国レベルで議論すべきだとの考えを示している。

◼️ソース

Weekly Petrol Prices Report – 22 March 2026(Australian Institute of Petroleum)

NSW Premier calls for ‘Covid-style’ protocols as fuel crisis explodes(news.com.au)

SHARE
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]