リスク軽減と安全な運用も目指す

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オーストラリア連邦産業・科学・資源省は1日、人工知能(AI)企業の米アンソロピックとの間で了解覚書(MOU=法的拘束力を持たない基本合意書)を締結したと発表した。AI導入による社会と経済へのメリットを最大化しつつ、リスクを軽減して安全な運用を目指す。
オーストラリア連邦政府は昨年12月、「全国AI計画」を策定。AI導入による機会獲得、メリットの拡大、国民の保護の3つの目標を掲げている。同計画の推進に向け、アンソロピックと連携を図る。
MOUは両者の協力分野として、AI導入の社会的・経済的重要性の認識、リスク軽減、AI導入による生産性向上と経済的メリットの享受、安全なサプライチェーンの構築、国内のAIエコシステムの支援、の5点を掲げている。
アンソロピックは2021年創業。生成AIサービス「チャットGPT」を手がける米AI大手オープンAIの元幹部らが独立して立ち上げた。米AI半導体大手エヌビディアや米アマゾン、米グーグルなどIT大手が出資している。アンソロピックの生成AI「クロード」(Claude)は、ビジネス市場で急速に存在感を高めている。
今年1月に提供を開始した「クロード・コワーク」はパソコン上で自律的にタスクをこなす「AIエージェント」機能を実装。クラウド経由の「ソフトウエア・アズ・ア・サービス」(SaaS=サーズ)の脅威となっている。このため、米市場ではSaaS関連企業の株価が年初から急落。その様子は「SaaSの死」と呼ばれている。
◼️ソース
National AI Plan(Department of Industry, Science and Resources)