市内中心部と西郊パラマタを20分で結ぶ

オーストラリア東部シドニーの深い地下では、新しい地下鉄網「メトロ」の建設が着々と進行中だ。地元ニューサウスウェールズ州政府は9日、市内と西郊パラマタを結ぶ新線「メトロ・ウェスト」(西線)の駅舎の建築デザインを公開した。

メトロ西線は全長24キロ。市内中心部ハンター・ストリートから、都市圏西部に位置するパラマタを通り、拠点病院があるウェストミードに至る。9つの新駅を建設する。市内中心部からパラマタ駅までの所要時間は現在、既存の鉄道で約30分かかっているが、新線が開通すれば20分に短縮される。

全線が地下を通る。ボーリング・マシンを使って上下2本のトンネルを掘削した。トンネルは昨年12月に開通した。開業は6年後の2032年を予定している。

メトロは、18世紀から整備された既存の鉄道網と異なるまったく新しいコンセプトで開発された。車両に操縦士が乗車せず、集中司令室から制御する完全自動運行システムが特徴。最高速度は時速100キロで、ピーク時は4分毎の高頻度運行を実現している。

2019年に北西郊外と北郊チャッツウッドを結ぶメトロ北西線(M1線)が初めて開業。24年にチャッツウッドから市内中心部を通り、南郊シドナムまで南進した。今年下半期にはシドナムから南西郊外バンクスタウンまでの延伸開業を予定している。

加えて、西部セント・メアリーズから、今年10月開港予定の西シドニー国際空港に至る全長23キロの「西シドニー空港線」の建設も進む。ただ、地元メディアによると、メトロ開業は開港に間に合わず、来年4月にずれ込む見通しだ。州政府はメトロ開業までの間、新空港とセント・メアリーズを結ぶ代替の無料バスを運行すると発表している。

◼️ソース
First look at new metro stations set to transform Sydney’s west(Sydney Metro)
“Broken promise”: Metro to new airport delayed until 2027(The Western Weekender)
Airport will take off with free bus connection to train network(Transport for NSW, NSW Government)