利上げ幅は0.25〜0.5ポイント−市場参加者
中央銀行の豪準備銀(RBA)は明日7日に開く理事会で、インフレ圧力を抑制するため、2会合連続で政策金利を引き上げる公算が高まっている。市場参加者の間では、引き上げ幅は0.25ポイントまたは最大で0.5%との見方がある。公共放送ABC(電子版)が6日、報じた。
RBAは前回5月の理事会で11年ぶりの利上げに踏み切り、0.10%と史上最低水準にあった同金利を0.25ポイント引き上げ、0.35%としていた。
政策金利の引き上げは、変動型住宅ローン金利を上昇させ、毎月の家計の負担が増すことにつながる。ローン商品の比較サイト「レイトシティ」の試算によると、RBAが2023年末までに金利を2.5%まで引き上げた場合、50万豪ドルのローン残高がある平均的な借り手の場合、同年末には1カ月当たり652豪ドルの支払いが増えることになるという。
レイトシティのサリー・ティンドル調査部長は「RBAの利上げ幅は通常の0.25ポイントと想定されるものの、もっと強気に出てくるかもしれない。ガソリンや日用品の物価が上昇し続けている中で、0.40ポイントの利上げも十分にあり得る」と指摘した。
「世界中の中央銀行はインフレ圧力の抑制に手を焼いている。RBAはインフレが制御不可能な状態に陥る前に、つぼみのうちに芽を摘み取っておきたいはずだ」(同調査部長)
■ソース
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