シドニーとゴスフォードを25分で結ぶ
ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州のペロテ州首相は11日、シドニーと北方のセントラル・コースト間の高速鉄道計画の1期工事に5億豪ドルを拠出すると発表した。2022/23年度の新年度予算案に計上する。同日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。
連邦労働党政権も先の選挙で同事業に5億豪ドルを投入する公約を掲げていた。連邦・州政府で合計10億豪ドルの支出が決まった。初期段階の現地調査を今年末までに開始する。
1期工事では、セントラル・コーストのタゲラとワイオン間に2本の新線を建設する。新しいプラットホームの建設、駅施設の改修、橋の建設などの工事も行うほか、将来的な南北方向への延伸工事に向けて整備する。
開業すれば、現在、鉄道で1時間30分以上かかるシドニー中心部とセントラル・コーストのゴスフォード間の所要時間は約25分に短縮されるという。将来的に南北に延伸されれば、約2時間30分かかるシドニーとNSW州東部ニュー・キャッスルの所要時間は約1時間に、約1時間40分かかるシドニーと南方ウロンゴン間は45分にそれぞれ短縮される。シドニーを中心に南北に広がる一大都市圏「メガリージョン」が形成される見通しだ。
また、今回の発表に合わせ、ニュー・キャッスル大学の新キャンパスをゴスフォードに新設する計画も明らかにした。州政府はこれに1,800万豪ドルの予算を拠出する。
■ソース
NSW matches Commonwealth’s $500 million pledge for fast rail link construction