1年間の最安値更新−米利上げ受け世界的株安
世界的なインフレと利上げの動きを受け、豪株価も調整が本格化してきた。シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)の代表的な株価指数は17日、週間で8%近い大幅な下落を記録した。直近の最高値からの下落率は15%を超えた。
ASX上場上位200社の株価の加重平均指数「S&P/ASX200」は17日、前日より1.76%低い6,474.80で取引を終了した。先週6日以来6営業日連続で下落し、今週1週間の下落幅は7.76%に達した。
終値ベースの史上最高値(7,628.90)を付けた昨年8月13日から15.1%下げ、直近52週間の最安値を更新した。
S&P/ASX200構成株のうち下落したのは127銘柄、上昇は54銘柄、「変化なし」は7銘柄だった。業種別では、素材(-2.78%)、情報技術(-2.42%)、金融(-2.18%)の下げが目立った。
米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、政策金利の0.75%引き上げを決定。利上げを織り込んでいたニューヨーク市場の株価は同日、いったん上昇したものの、16日には代表的な株価指数「S&P500」が3.3%、ハイテク株中心の「ナスダック」が4.1%それぞれ下落するなど再び下げに転じていた。
ニューヨーク市場の急落を受けて始まった17日午前のシドニー市場は、取引開始から40分でS&P/ASX200が2.6%、「オールオーディナリーズ」(上位500銘柄対象)が2.7%それぞれ急落。午後にかけて下げ幅を縮めた。
■ソース
Australia stocks lower at close of trade; S&P/ASX 200 down 1.76% (Investing.com)