いつになったらガソリン代下がるの?

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1リッター2豪ドル以上で高止まり

豪州のガソリンスタンド(Photo: Wikipedia)

 ガソリン価格がここにきて一段と上昇している。ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州のガソリン価格比較サイト「フュエル・チェック」によると、レギュラーガソリン(E10=エタノール10%混入)の平均価格は、6月中旬に再び1リットル当たり2豪ドルを超え、25日現在、2.12豪ドルで高止まりしている。

 記録的なガソリン高騰はいつまで続くのか?24日付の公共放送ABC(電子版)は、燃料高の理由や今後の見通しについて解説している。

ガソリン代がこんなに高くなった理由とは?

 豪州は石炭や天然ガスなどのエネルギー輸出国。主に天然ガスの副産物として原油も産出する産油国だ。ところが、国内で精製するとコストがかかるため、精油所を相次いで閉鎖している。

 このため、ガソリンや軽油などの石油製品を輸入に頼っている。国内の小売価格は、世界経済やロシアによるウクライナ侵攻、豪ドルの為替レートなどの影響を大きく受けて上昇しているのだ。

 ただ、意外なことに、国際的に見ると豪州の燃料価格が特に高いわけではない。主要国の中ではむしろ安い部類に入るのだという。

 連邦政府の統計によると、豪州のガソリン・軽油価格は経済協力開発機構(OECD)の38加盟国のうち6番目に低い。豪州より安いのは、カナダ、チリ、コスタリカ、米国、トルコだけだ。

燃料税を半分カットしたんじゃなかったの?

 連邦政府は3月30日、ガソリン高騰による生活への影響を和らげるため、9月までの期間限定で、燃料税をそれまでの1リットル当たり44豪セントから22豪セントへと半分にカットした。

 減税後の数週間で、ガソリンの平均価格はシドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードでは最低でも1リットル当たり39豪セント下がったという。ガソリン価格を監視している豪競争消費者委員会(ACCC)は「燃料税の減税分は、多くの地域で小売価格に転化された」と指摘している。

 ただ、燃料税がカットされても、小売価格は国際市況の影響を受けて再び上昇に転じた。減税前の3月29日の全国平均価格は1リットル当たり1.88豪ドルだったが、現在はこれを超える水準で推移している。減税効果は数カ月しかもたなかったことになるが、減税がなければもっと上がっていたという見方もできる。

ガソリン代を節約するにはどうすればいい?

 ガソリン小売価格には、国際価格を反映した仕入れ価格の変動のほかに、国内の需給に応じた月に数回のサイクルがある。一番安いタイミングで満タンにしておくのが理想だが、見極めるのは難しい。

 近所のガソリンスタンドの小売価格を比較できるスマートフォンのアプリでこまめにチェックして、安い時期に一番安いスタンドで給油するクセを付けるとよいそうだ。

■主なガソリン価格アプリ

Petrol Spy

Fuel Check

Fuel Watch

 また、次の燃費運転を心がけるだけで、ガソリンをある程度節約できるという。◇まめに車を整備する、◇まめにタイヤの空気圧をチェックする、◇必要のない荷物は車に積まず軽くする、◇できる限り高いギアでゆっくり走り、エンジンに負荷をかけない、◇急にアクセルやブレーキを踏み込まない、◇可能な限り惰性で走行する、◇エアコンの使用を最小限にする

今後のガソリン代の見通しは?

 世界経済の動向やウクライナ戦争の影響が大きいので、予想は難しい。だが、米投資銀行シティグループによると、現在100米ドル以上で高止まりしている原油の指標価格は、今年の第4四半期(9〜12月)までに80米ドル、2023年には70米ドル代まで下落。最終的には50〜60米ドルの水準に戻る可能性があるという。

 一方、メルボルン大学のデービッド・バーン教授(経済学)は、ガソリン価格の下落は当面望み薄だと指摘している。「(豪州の小売価格は)いつかは下落するだろうが、世界の原油価格の値動きと比較して数週間からそれ以上時間差がある。将来を正確に予測することは困難だが、ウクライナの戦争が続く限りガソリン価格は高止まりするのではないか。私の読みでは、高値は年末から来年まで続くと考える」(バーン教授)

■ソース

Why is petrol so expensive in Australia? And when will petrol costs go down? (ABC News)

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