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フォードのEVにリチウム供給 WA州資源企業が長期契約

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最大手テスラやLG系電池メーカーにも

フォードが米国市場で販売するEVトラック「F150ライトニング」(Photo: Ford Motor)

 西オーストラリア(WA)州の資源企業、豪ライオンタウン・リゾーシス(本社パース)は29日、同州のリチウム鉱山で開発事業を始めると発表した。米自動車大手フォード・モーターとの間で同日、「オフテイク契約」(長期供給契約)を結んだ。

 事業を開始するのは、パース北東680キロのキャスリーン・バレーに位置するライオンタウン100%所有のリチウム鉱床。フォードの電気自動車(EV)向けにリチウムイオン電池の原料となるリチウムの商業生産を2024年に開始する計画だ。

 第1期事業は5年間を予定している。1年目にリシア鉱石換算で年間7万5,000トン、2年目に12万5,000トン、3年目以降は年間15万トンの生産を目指す。事業資金は、フォードから調達する3億豪ドルと、ライオンタウンが21年12月の増資で得た4億6,300万豪ドルでまかなう。

 ライオンタウンがキャスリーン・バレーのリチウム事業に絡み、オフテイク契約を締結するのはすでに3社目。今年5月2日には電池メーカーの韓国LGエナジーソリューションと、6月2日にはEV生産最大手の米テスラとの間で、それぞれ契約を結んでいる。

 開発が軌道に乗れば、3社向けの合計生産量は年間45万トン(リシア鉱石換算)になる。キャスリーン・バレーの年間生産能力50万トンの90%に達するという。

■ソース
Liontown executes Binding Offtake Agreement with Ford (ASX Announcement)

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