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信頼関係を「新たにスタートさせる」 パリで豪仏首脳会談

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潜水艦問題で冷え込んだ両国関係を再起動

豪州は昨年、米国の原子力潜水艦(写真)の技術を導入することを決め、フランスの通常型潜水艦をめぐる契約を一方的に破棄した

 訪欧中のアルバニージー首相は7月1日、パリでエマニュエル・マクロン仏大統領と首脳会談を行い、豪仏関係の改善をアピールした。豪州が仏潜水艦技術の導入契約を一方的に破棄して以来、豪仏首脳が2国間会談を行うのは初めて。

 アルバニージー首相は、会談について「両国の関係を新たにスタートさせるものだ。豪州にとってフランスとの関係は重要。私は、互いを信じ、尊敬し、誠実に行動していきたい」とコメントした。

 マクロン大統領も「互いの尊敬の念に基づいた2国間の信頼関係を再び構築しようという意思の表れだ」と首相を歓迎。アジア太平洋地域の安定について両国の利益を共有する「戦略的パートナーシップ」の重要性を強調した。

 豪州の前保守連合政権は昨年、豪海軍の新型潜水艦開発計画に絡み、米英との新たな防衛枠組み「オーカス」(AUKUS)の協力の下で原子力潜水艦を建造すると発表。フランスの通常動力潜水艦の技術を導入して次期潜水艦を開発するとしていた従来契約を一方的に破棄した。フランスはこれに強く反発、駐豪大使を一時帰国させるなど両国関係は冷え込んでいた。

 アルバニージー氏は5月21日の連邦選挙に勝利し、9年ぶりに政権交代を果たした。5月23日の首相就任直後に出席した日米豪印の枠組み「クアッド」首脳会議に続き、今回のNATO首脳会議で欧州でも外交デビューを果たした。内政では、わずか1議席差の過半数(下院)で綱渡りを強いられる議会運営や、インフレ対策など課題を抱えているが、外交ではタイミングよく高得点を重ねた格好だ。

■ソース

Prime Minister of Australia Media Centre

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