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「親密な友人」安倍元首相に別れ オーストラリアも追悼

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アルバニージー首相とウォン外相、駐豪大使公邸で弔問記帳

11日、キャンベラの在オーストラリア日本国大使公邸で記帳を行うアンソニー・アルバニージー首相

 日豪関係の発展を推進した故・安倍晋三元首相を追悼する動きが、オーストラリア各地で広がっている。

 9〜10日の週末には、主要都市の中心部にある代表的な建築物が、一斉に日章旗をモチーフにした明かりで照らされ、銃弾に倒れた安倍氏を追悼した。シドニー・ハーバー・ブリッジをはじめ、メルボルンの市庁舎やフリンダース駅、アデレードの南オーストラリア州議会、ブリスベンのストーリー・ブリッジなどが、白と赤の色でライトアップされた。

 アンソニー・アルバニージー首相とペニー・ウォン外相は11日、首都キャンベラ市内にある山上信吾・在オーストラリア日本国大使公邸を訪れ、弔問記帳を行った。アルバニージー首相は8日発表した声明で「安倍氏は世界の舞台における豪州の最も親密な友人の1人だった。彼の指導力の下で、日本は豪州にとってアジアで屈指の友好国となり、その遺産は今日も引き継がれている」と安倍氏の功績を称えていた。

山上信吾・在オーストラリア日本国大使(左)、ペニー・ウォン外相(中央)、アンソニー・アルバニージー首相

 安倍氏は首相在任中に5回、オーストラリアを訪問し、合計6人の同国首相と交流を深めた。2014年の訪問ではキャンベラの連邦議会で日本の首相として初めて演説し、日豪経済連携協定(EPA=15年1月発効)に署名するなど日豪関係の強化を推進。両国関係を「特別な戦略パートナーシップ」に引き上げた。18年には、第2次世界大戦中に日本軍が空爆した北部ダーウィンを訪問し、戦没者を慰霊してかつて戦火を交えた両国の和解にも努めた。

 在シドニー日本国総領事館では11日、多くの在留邦人らが弔問記帳に訪れた。来館者は安倍氏の遺影に手を合わせ、安倍氏の突然の死を悲しんでいた。

 豪州の在外公館(下記)は12日まで、弔問記帳を受け付けている。開館時間など詳細はリンク先を参照する。

在オーストラリア日本国大使館

在シドニー日本国総領事館

在パース日本国総領事館

在ブリスベン日本国総領事館

在メルボルン日本国総領事館

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