今年1月のピーク超える
連邦保健省の発表によると、25日時点の新型コロナウイルスの入院者数は全豪で5,433人と今年1月の最盛期(5,391人)を超えて過去最高を記録した。公共放送ABC(電子版)が伝えた。
入院者数が増えているのは、ここにきて変異種オミクロンの「BA.4」、「BA.5」の感染が拡大しているためだ。
ただ、集中治療室(ICU)に収容されている感染者の数は、現時点で166人。1月19日の425人と比べて著しく減少している。重症化リスクが低下していることがうかがえる。
豪医療協会(AMA)のクリス・モイ副会長はABCに対し「ICUの収容率が上昇していない理由は3つある。(重症化しにくい)ウイルスの特性、高いワクチン接種率、抗ウイルス薬と入院後の治療が効果をあげていることがある」と語った。
しかし、楽観は禁物だという。「入院しなければいけない状況自体が災難だ。病院は非常に混雑しており、ほかの病気の患者にとって非常に危険な状況となっている」(同副会長)
■ソース
COVID hospitalisations in Australia pass January peak to hit new record (ABC News)