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「ハイ、マム詐欺」に注意 子どもを装いメッセージで金銭要求

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少なくとも25人が被害に

(Photo: Adem AY on Unsplash)

 子どものふりをして親に金銭を振り込ませる「ハイ、マム詐欺」の被害が、オーストラリアで拡大している。日本の「特殊詐欺」に手口が酷似しており、ビクトリア(VIC)州警察によると今年に入り少なくとも25件の被害が出ているという。12日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 典型的な被害例はこうだ。まず、親の携帯電話に、知らない電話番号からテキスト・メッセージ(ショート・メッセージ)または通話アプリ「ワッツ・アップ」で、次のようなメッセージが届く。

「ハイ、マム。私の携帯電話が故障しちゃったの。一時的にこの番号を使っているから登録してね」

 子どもからのメッセージだと信じ込んだ親は、次に送られてくるメッセージを見て金を振り込んでしまう。

「ちょっと問題があって、お金を支払う必要があるんだけど、新しい電話番号になったから銀行のオンライン口座にログインできないの。代わりに支払っておいてくれない?ログインできるようになったらすぐに返すから」

 VIC州警察によると、詐欺グループは海外に拠点を置いていると見られ、被害者との面識はない。同警察のサイバー犯罪対策班のジョン・シェイン巡査部長は「携帯電話をなくしたり壊したりした子どもから、お金が必要だから送ってくれと頼まれたら、親なら疑うことなく対応してしまうのは理解できる。知らない電話番号からお金を要求するメッセージが届いたら、必ず本人かどうかを確かめてください。本人であることを証明できないのなら、絶対に送金しないでほしい」と述べている。

 同巡査部長は、こうした詐欺被害は通報されないケースが多いと見ている。表に出ているのは「氷山の一角」である可能性が高い。被害に遭った場合は、すぐに銀行と警察に通報するよう呼びかけている。

 豪競争消費者委員会(ACCC)によると、2021年の詐欺被害額は全豪で18億豪ドルと前年の2倍以上に増えている。通報されていない詐欺被害を含めると、20億豪ドル以上に達しているもようだという。

■ソース
‘Hi Mum’: Scammers targeting parents by pretending to be children who need help(ABC News)

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