ターミナル内は一時騒然 犯行動機は不明
オーストラリアの首都にあるキャンベラ空港の搭乗手続きエリアで14日午後、男が突然、銃器を取り出して発砲する事件が起きた。男は人に銃を向けることはなく、負傷者はなかったが、ターミナル内は逃げ惑う人たちで一時騒然とした。公共放送ABC(電子版)が伝えた。
男は同日午後1時30分ごろに空港内に入って座り込み、その約5分後にガラス窓に向かって銃弾を約5初打ち込んだ。警察は男の身柄を確保して銃を押収した。容疑者の氏名や素性は公表されていない。
警察によると、単独犯と見られ、現時点では危険はないという。犯行の動機は分かっていない。
ABC記者のリリー・トンプソンさんは、偶然現場に居合わせ、銃声と「逃げろ」と叫ぶ声を聞いた。トンプソンさんは「赤ちゃんを連れたおばあちゃんが恐怖に震えているのを見て、何か恐ろしいことが起こっているのだと分かった。2人といっしょに走って案内所の影に隠れた。そこで数分やり過ごしてから、警備員の指示で駐車場に避難した」と語った。
事件を受けて、同空港は3時間にわたって5便の離陸が中止され、運休や運行が遅れるなどの影響が出た。
■ソース
Gunman in custody after firing multiple shots at check-in area at Canberra Airport(ABC News)