ジェットスター欠航、コロナ規制で外出もできず
成田空港の国際線出発ターミナル内で28日夜、オーストラリア人の旅行客約25人が水や食べ物もないまま閉じ込められる出来事があった。オーストラリア行きのジェットスター便が急きょ欠航となったため、海外からの乗り継ぎで成田に立ち寄っていたオーストラリア人の旅行客は、航空会社からのサポートも受けられなかった。日本のコロナ規制のために空港外に出ることもできず、枕や毛布もないまま一夜を明かした。公共放送ABC(電子版)が報じた。
オーストラリア人のゴードン・ナイトさんは同日、パートナーとともにフィンランドの首都ヘルシンキから成田に到着し、乗り継ぎのジェットスター便の出発ゲートに向かったところ、成田発ゴールドコースト行きのジェットスターJQ0012便の運行がキャンセルされたことを知った。ジェットスターのスタッフも現場におらず、1通のEメールで欠航を知らされただけだという。
コロナ規制下の夜間ということもあり、出発ターミナル内の店舗は閉店していた。「自力でなんとかするしかなかった。ジェットスターは水や食べ物を持ってきてくれないし、店舗はすべて閉まっていた。枕や毛布がないまま寝なければいけなかった」(ナイトさん)という。
オーストラリア人は通常、ビザなしで日本に入国できる。しかし、コロナ規制の影響で、現在は外国人の入国は添乗員付きのツアーに限定されている。このため、成田に取り残された豪州人たちは空港の外に出て、飲み物や食べ物を買ったり、ホテルに宿泊したりすることも許されなかった。
しかし、ジェットスターは日本のコロナ規制について把握しておらず、ナイトさんたちに「今晩の宿は各自で確保してください」と言うだけだったという。
状況を把握したジェットスターのスタッフ1人がようやく現れたのは、深夜0時になったころ。ナイトさんによると、ジェットスターは水と食料、枕、毛布を提供すると約束していたそうだが、到着したスタッフはそれらの備品を見つけることができなかったと釈明しただけだった。
■ソース
Australians stranded in Tokyo’s Narita airport after cancelled Jetstar flight(ABC News)