女王の死去を偲び、2週間喪に服す
8日に死去した英国のエリザベス女王を追悼するため、オーストラリアは今後2週間、公式に喪に服する。公共放送ABC(電子版)が伝えた。
オーストラリアの首都キャンベラにある連邦議会議事堂をはじめ政府機関の施設は9日午前から、弔意を示すため半旗を掲揚した。連邦議会は来週予定されていた審議を中止し、少なくとも2週間は閉会する。
連邦議会や連邦総督邸などでは、一般市民の弔問記帳を受け付けている。連邦議会議事堂では交通規制が行われ、9日午後5時から、女王の年齢に合わせて96発の弔砲が10秒間隔で発射された。
10日には、英国王の名代を務めるデービッド・ハーリー連邦総督、アンソニー・アルバニージー首相、ピーター・ダットン野党自由党党首、閣僚らが、議会内で献花を行う。
ハーリー連邦総督とアルバニージー首相は近日中に英国を訪問し、チャールズ新国王に謁見する。
ハーリー連邦総督は「振り返ると、エリザベス女王は私の人生のすべての期間において元首を務めておられた。女王の気品や哀れみの情、献身、仕事に対する倫理観、彼女に仕える者へのき然とした無私無欲の姿勢が、強く印象に残っている」と述べた。