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ICカード読み取り機停止は違法 「実行した従業員は法廷で裁かれる」

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エリオットNSW州交通相が表明

シドニーのライトレール(路面電車)(Photo: 守屋太郎)

 オーストラリア東部ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州のデービッド・エリオット交通相は15日、労組が計画している州営交通機関の非接触型ICカード「オパール・カード」の読み取り機停止について、違法だとの見解を示した。公共放送ABC(電子版)が報じた。

 同交通相は「(読み取り機停止を)実行した従業員は法廷で裁かれる」と明言。読み取り機を停止させた従業員を告訴する方針だ。

 鉄道・路面電車・バス労組(RBTU)は14日、労働争議の一環で、21日からオパール・カードの読み取り機を無期限で停止すると発表。読み取り機停止は、合法的な労働者の争議権の範囲内だと主張していた。

 労組が実行すれば、同カードが導入されているシドニー周辺の広い地域で、鉄道やライトレール(路面電車)、バス、フェリーに無料で乗車できることになる。

 RBTUはこれまで、外国製鉄道車両の安全性確保や賃上げ、待遇改善などを州政府に求めて繰り返しストを強行しており、労組と州政府の対立は泥沼化の様相を見せている。8月末にはシドニーの鉄道車両の約7割を運休させるなど、市民の足に大混乱を生じさせている。

■ソース
Transport Minister David Elliott says rail union plan to switch off Opal card readers is illegal(ABC News)

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