「平和はロシア撤退によってのみ実現」
オーストラリアのペニー・ウォン外相は21日(現地時間20日)、国連総会で演説し、ウクライナで攻撃を続けるロシアの姿勢を厳しく非難した。公共放送ABC(電子版)が伝えた。
ウォン外相はニューヨークの国連本部で開かれた総会で一般討論演説を行い、「(ロシアの)脅威は想像を絶するものであり、まったく無責任なものだ」と発言。戦争責任に関しては「ロシアのみが、この違法で道義に反する戦争の責めを負うべきだ。平和はまずロシアがウクライナ領土から撤退することによってのみ成し遂げられる」と述べた。
同外相は演説後、オーストラリア製の装輪装甲車「ブッシュマスター」の追加提供を含むウクライナへの軍事支援について「ウクライナ政府と協議中だ。私たちはウクライナが戦争を強いられている異常な事態を理解している。ウクライナを支援するためにパートナーと連携を続けていく。ウクライナの要望を引き続き検討していく」と語った。
総会では、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで演説を行い、「ロシアは、違法な戦争によって私たちウクライナ人だけではなく世界に対して起こした破滅的な動乱について、責めを負うべきだ」と述べ、国際社会に支援を呼びかけた。
これに先立ち、ロシアのプーチン大統領は国営テレビで演説し、約30万人の予備役を対象とした部分的な動員令に署名したと発表。同大統領は「国民を守るためにあらゆる手段を取る。はったりではない」と述べ、核兵器の使用をほのめかしていた。
■ソース
Ukrainian President appeals to world leaders amid escalating Russian nuclear threats(ABC News)