シドニーで前月比1.8%、全国で1.4%それぞれ低下
オーストラリアの住宅市況の調整局面が続いている。中央銀行の豪準備銀(RBA)の急速な利上げに伴い、住宅ローン金利が上昇していることが背景にある。3日付の公共放送ABC(電子版)が報じた。
9月30日時点の不動産情報会社コアロジックの調査によると、全国の住宅価格の中央値は73万163豪ドル。住宅価格指数は1カ月前と比べて1.4%、3カ月前と比べて4.1%それぞれ下落。1年前と比べると1.7%の上昇となった。
3大都市圏の落ち込みが引き続き大きい。シドニーの住宅価格の中央値は105万3,131豪ドル。指数は前月比1.8%、3カ月前比6.1%、前年比6.0%それぞれ下落している。
メルボルンの中央値は77万4,531豪ドル。指数は前月比1.1%、3カ月前比3.7%、前年比3.9%それぞれ下落した。
ブリスベンの中央値は74万6,017豪ドル。指数は前月比1.7%、3カ月前比3.7%それぞれ下落。2大都市と比較してピークが遅かったことから、前年比では依然として13.4%上昇している。
8州都の平均では、中央値が79万8,101豪ドル。指数は前月比1.4%、3カ月前比4.3%、前年比0.7%それぞれ下落した。
大都市圏の住宅価格の下落が地方にも波及しているほか、集合住宅よりも戸建ての落ち込みが激しい傾向が明らかになっている。3カ月前と比較した住宅のタイプ別で全国平均の下落率は、集合住宅が3カ月前と比べて2.6%だったのに対して、戸建ては4.6%に達した。
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