豪気象局が警告
豪気象局(BOM)は、ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州の内陸部を中心に、7日から9日にかけて、大規模な洪水が発生する恐れがあるとして警告している。公共放送ABC(電子版)が報じている。
同州では週末にかけて寒冷前線が通過し、雨が強まる見通し。地域によっては最大で50〜100ミリの降水量があると見られている。BOMは7日朝の時点で、既に55カ所で警報、14カ所で注意報をそれぞれ発令している。州内にあるほとんどの河川の流域で、洪水発生の危険があるとして注意を呼びかけている。
BOMによると、現時点で大規模な洪水が発生する可能性がある主な河川は次の通り。
Gwydir River, Namoi River, Macquarie River, Lachlan River, Belubula River, Bogan River, Wollonbi Brook, Goulburn River, Hunter River
内陸部の農村地帯では、洪水に備えて、住民やボランティアが家屋の周りに土のうを積んだり、家畜を避難させたりしている。前線の通過に伴い気温の低下も予想されるため、BOMは内陸部から東部に至る広い地域で羊を飼育している農家に対して、低温と大雨により羊が死亡する可能性があると警告している。
人口が密集しているシドニー都市圏でも、今年初めの洪水で被害を受けたホークスベリー川流域のノース・リッチモンドで、小・中規模の洪水リスクがあるとして注意を呼びかけている。
■ソース
Weather bureau warns flood outlook to significantly worsen across New South Wales(ABC News)