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核の脅威 アルバニージー首相「危険な時代」

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民主主義守るウクライナを支援

アンソニー・アルバニージー首相

 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は9日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が核兵器の使用をほのめかしていることについて「危険な時代だ」と述べ、ウクライナへの武力支援を継続する考えを改めて強調した。訪問先のパースで記者団の質問に答えた。

 プーチン氏は、自国の安全が脅かされた場合はあらゆる手段を使うとして、核兵器の使用も排除しない姿勢を示している。こうした中で、ロシアが実効支配しているウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶクリミア大橋で8日、爆発があり、橋の一部が崩落した。ウクライナは言及していないものの、ロシアの補給路を絶つための破壊工作である可能性が指摘されている。

 連邦首相府が発表した会見内容によると、記者の1人は「こうした圧力が高まれば、プーチン氏が戦術核兵器の使用に至るかどうか。(その可能性を)どのように見ているか?」と首相に聞いた。

 これに対して、アルバニージー首相は「私たちが分かっているのは、今が危険な時代だということだ。国防費(の増額)にも圧力がかかっている。私たちは近隣地域では戦略的競争の時代に生きている。世界では不確実性が増している。私たちは、ロシアによるウクライナ侵攻のような地上戦が欧州で起こるとは思ってもいなかった」と述べた。

 首相は、ウクライナ国民と同国のゼレンスキー大統領に対する超党派の協力と、オーストラリア製の防護機動車「ブッシュマスター」を含む軍事支援の継続を改めて約束した。

 また、首相は「危険な時代だが、ウクライナ国民は主権と民主主義を守る意思を示した。彼らは自分たちだけのためだけではなく、国際的な法の秩序、国境は守らなければならないという大原則を維持するために戦っている」と指摘した。その上で首相は「プーチン大統領は、国際法に完全に違反している粗暴な行為から身を引くことによってのみ、問題を解決できる」とロシアに無条件の即時撤退を求めた。

■ソース

Doorstop Interview – Perth, Transcript, Prime Minister of Australia

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