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また顧客情報流出 民間健康保険「メディバンク」

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オプタス、マイディールに続きサイバー攻撃の標的に


 オーストラリアの民間健康保険大手「メディバンク・プライベート」は20日、顧客情報がサイバー攻撃によって盗まれたと発表した。サイバー攻撃で顧客の個人情報が流出した同国の大手企業は、通信大手「オプタス」、ネット通販「マイディール」に続いて直近で3度目。公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 メディバンクによると、顧客の氏名、住所、生年月日、メディケア(国民健康保険)番号、保険契約番号、電話番号、保険金請求の内容など200ギガバイト分の顧客データが、同社のシステムから流出した。犯罪組織は顧客のクレジットカード情報も盗んだと主張しているが、本当かどうかは分かっていないという。

 同社は今週初め、犯罪組織から顧客情報を盗んだとの連絡があり、データの取り扱いをめぐって交渉を持ちかけられていることを公表。犯罪組織の主張が本物かどうかは調査中だとしていた。

 同社は顧客に謝罪するとともに、連邦警察に通報して捜査に協力している。情報が流出した顧客の数は現時点で不明だが、今後被害が拡大する可能性があるとしている。

 メディバンクは、国民健康保険を補完する民間健康保険の事業者としてオーストラリア政府が1975年に設立。2014年に民営化され、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場している。豪調査会社アイビスワールドによると、民間健康保険業界におけるシェアは25.5%(2022年)と「ブーパANZインシュランス」(27.1%)と並ぶ最大手の一角を占める。

■ソース

Medibank admits personal data stolen in cyber attack(ABC News)

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