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来年度の豪成長率は1.5%に急減速へ

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従来予測から大幅下方修正 連邦予算案経済見通し

 連邦政府が25日発表した2022/23年度予算案の経済見通しによると、今後想定される世界経済の景気減速の影響で、オーストラリアの経済成長には急ブレーキがかかる見通しだ。

 連邦財務省によると、21/22年度には3.9%だった実質国内総生産(GDP)の成長率は22/23年度は3.25%、23/24年度は1.5%まで減速する見通し。5月の連邦選挙前の4月に発表していた前回の予測と比較して、22/23年度は0.25ポイント、23/24年度は1.0ポイントそれぞれ下方修正した。

 成長率への寄与度が高い個人消費の伸び率は、21/22年度は4.1%だったが、22/23年度は6.5%まで上昇した後、23/24年度は1.25%まで下がると予測している。現時点で歴史的な低水準にある失業率は、22/23年度3.75%、23/24年度4.5%となる見込み。

 消費者物価指数(CPI)については、従来の予想通り「今年12月期に7.75%でピークを超える」としているものの、高水準のインフレは「これまで考えられていたより長期間にわたって続く」(予算書)としている。主に、エネルギー料金値上げの影響が反映されてきたことが大きいという。電気・ガス料金の上昇は、22/23年度には0.75ポイント、23/24年度には1ポイント、それぞれCPIを押し上げる要因になるとしている。

 その後、世界的な供給制約の改善と金融引き締めの影響により、CPIは24年6月までには3.25%まで落ち着き、その後、2〜3%の物価目標内まで低下すると予測している。

■ソース
BUDGET STRATEGY AND OUTLOOK BUDGET PAPER NO.1(2022/23年度連邦予算案/オーストラリア連邦財務省)

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