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使い捨てプラスチック禁止 NSW州で1日から

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ストローやフォーク、皿、容器など

プラスチック製品の禁止を知らせるニュー・サウス・ウェールズ州政府のポスター

 オーストラリア東部ニューサウスウェールズ(NSW)州政府は11月1日から、自然環境保護の目的で、特定の使い捨てプラスチック製品の提供を禁止する。同州は既に6月1日に厚さ35ミクロン以下の使い捨てレジ袋を禁じており、第2弾として禁止する使い捨てプラスチック製品の種類を大幅に拡大する。

 1日から新たに禁止されるのは、無償または有償に関わらず、いずれも使い捨て目的で小売店などが客に提供する以下のプラスチック製品。

◇ストロー
◇ナイフ、フォーク、スプーン、箸など
◇かき混ぜ棒
◇ボウル(フタ付きのものを除く)
◇皿
◇綿棒
◇持ち帰り用の食品などを入れる、成型されたポリスチレン容器
◇洗顔料、シャンプー、コンディショナー、歯磨き粉などの商品に含まれるマイクロビーズ(超微粒子のプラスチック粒子)

 NSW州政府によると、使い捨てのプラスチック製品はすべてのゴミの60%を占める。2019年には州内で5億7,500万個のプラスチック製品が廃棄され、その大半がレジ袋やストローなどの使い捨て用品だったという。今回の禁止措置により、今後20年間で自然環境に廃棄されるプラスチック製品は27億個減るとしている。

 州政府は「これらの製品は時間の経過とともに微細になり、野生動物が(餌と間違って)が食べて死んだり、負傷したりする」と主張している。

 州政府は禁止措置が浸透するまで柔軟に対応する方針だが、小売店などが禁止されたプラスチック製品を提供した場合、企業は5,500豪ドル、個人事業主は1,100豪ドルの支払いがその場で命令される可能性がある。また、使用禁止命令に従わなかった場合、企業は最大27万5,000豪ドル、個人事業主は最大5万5,000豪ドルの罰金刑が法廷で言い渡される可能性がある。罰則の対象となるのは、提供した企業や事業主。使用した個人は罪に問われない。

■ソース
“Everything you need to know about NSW’s single-use plastic bans – NSW Environmental Protection Authority(ニュー・サウス・ウェールズ州政府環境保護局通達)

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