米NY市場の急騰受け
シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)では12日、代表的な株価指数「S&P/ASX200」が急反発、194ポイント(2.79%)高の7,158.00で今週の取引を終了した。前日の米ニューヨーク(NY)市場の急騰を受け、情報技術(IT)関連を中心に幅広い銘柄で買いが優勢となった。
前週の終値からは3.85%高。直近100日間の最高値を更新した。終値が節目の7,000ポイントを上回ったのは、9月13日以来約3カ月ぶり。年初来では依然として3.85%安い水準。昨年8月13日に記録した終値ベースの史上最高値(7,628.90)と比較して6.17%安い。
最も上昇率が高かったのは、クラウド・サービスの「メガポート」(13.57%高)。金融の「ピナクル・インベストメント」(12.50%高)、同「ネットウェルス」(11.67%高)がこれに続いた。
前日10日の米株高騰が豪州にも波及した。NY市場では、ダウ工業株30種平均が3.68%高、S&P500種が5.54%高、ハイテク株中心のナスダック総合指数が7.49%高と、主要指数が軒並み急騰した。同日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.7%と市場予想(8.0%)を下回った。市場では、インフレが峠を越えたのではないかとの観測から、米連邦制度理事会(FRB)が利上げのペースを鈍化させるとの見方が強まり、金利動向に敏感なハイテク株を中心に前面高となっていた。
■ソース