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上昇気流のカンタスに暗雲 客室乗務員が年末にストの可能性

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99%の組合員がストに賛成票

 オーストラリアの公共放送ABC(電子版)は25日、航空最大手カンタス航空の国内線客室乗務員が待遇改善を求め、クリスマス休暇の繁盛期に最長24時間のストに突入する可能性があると報じた。

 スト決行をほのめかしているのは、オーストラリア客室乗務員組合(FAAA)。ストライキの是非を組合員に問う投票を行った結果、カンタスの客室乗務員1,000人以上のうち99%が賛成票を投じたという。

 カンタスは国内線の客室乗務員のシフトを最長9時間30分から12時間に伸ばす方針を示していた。組合側との交渉で、これを10時間にとどめる折衷案を提示している。しかし、組合側は乗務員の疲労が増えるとして反対している。

 同社はコロナ禍の2年間、賃上げを凍結してきたが、今後4年間にわたって1年当たり3%の賃上げを提示している。賃金に関する組合側の要求は不明。ストの日時や、組合側の要求に対する会社側の回答の期限も現時点では明らかになっていない。

 FAAAは「特にクリスマス休暇のピーク時には、労働争議による旅行客への影響を最小限に抑えるため、慎重なアプローチを取りたい」と主張している。

 一方、カンタスの広報担当者は「新しい(労使の)合意に向けて交渉を続けているにもかかわらず、FAAAは非常に残念な行動に出た」と語った。

 カンタスは23日、2022/23年度上半期(22年7月〜12月)の税引き前利益が13億5,000万〜14億5,000万豪ドルに達する見通しだと発表。好調な国内線の需要回復を背景に、これまでの予測から1億5,000万豪ドル上方修正していた。

 労使の交渉が決裂してストに突入すれば、好業績を見込む同社の経営陣にとって頭痛の種になるだけではなく、国内観光業のコロナ禍からの復活にも水を指しかねない。

■ソース
Australians may face Christmas holiday travel disruption as Qantas flight attendants vote for strike action over conditions(ABC News)

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