ナショナル・オーストラリア銀が推計
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は30日、クリスマス商戦の口火を切った「ブラック・フライデー」(11月25日)とサイバー・マンデー(28日)の週末の売上高が、全国で推計72億豪ドル(約6,700億円)に達したもようだと発表した。
オーストラリア小売業協会(ARA)は、同週末の売上高を昨年より2億豪ドル増の62億豪ドルと予測していた。これを大幅に上回った可能性がある。
NABによると、前週と比較して売上高が大きく伸びたのは、靴店(146%増)、カメラ店(116%増)、家電製品店(65%増)、衣服店(64%増)などだった。全体では同20%増となった。ネット通販の売上高は24%増えた一方、リアル店舗は11%増にとどまった。
NAB小規模ビジネス部のアナ・マリンコビック氏は「経済を取り巻く状況は変化しているが、私たちのデータはオーストラリア経済の回復力の高さを示している」と述べ、歴史的なインフレや急激な利上げにもかかわらず、消費者の購買意欲が依然として旺盛であるとの見方を示した。
ブラック・フライデーとそのオンライン版であるサイバー・マンデーは、もともと感謝祭の連休の安売りイベントとして米国で広まった。近年は感謝祭を祝う習慣のないオーストラリアでも急速に普及している。ANZ銀によると、ブラック・フライデーは既にボクシング・デー(12月26日)の抜き、消費者が1年で最も多く金を使う1日となっている。
■ソース
Black Friday and Cyber Monday sales top $7 billion(NAB News)