シドニーはダーリン・ハーバーで急きょ開催
カタールで開催中のサッカーW杯のグループ・ステージ最終戦でデンマークに勝利し、16年ぶり史上2度目の決勝トーナメント進出を決めたオーストラリア代表「サッカルーズ」(FIFA世界ランキング38位)。史上初のW杯8強をかけて、4日午前6時(オーストラリア東部標準時)から、世界屈指のストライカー、リオネル・メッシを擁するランキング3位の強豪アルゼンチンと対戦する。
オーストラリア各地では、同試合に合わせてパブリック・ビューイングのイベントが開催される。
シドニーでは、地元ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府が急きょ、市内西部ダーリン・ハーバーのタンバロン・パーク(Tumbalong Park)に特設ステージを設置し、4日午前5時30分からパブリック・ビューイングを開催することを決めた。
アルコールの持ち込みは禁止されるが、最寄りの酒場は営業時間を延長する予定。また、シドニーではアルゼンチン戦に合わせて、同日午後4時から正午まで公共交通機関が無料となる。
NSW州政府は決勝トーナメント進出決定を受けて、急きょパブリック・ビューイングの会場を探した。当初はシドニー・オペラ・ハウスでの開催を画策したが、既に予約が入っていたため断念した。
シドニー周辺ではこのほか、アールウッド(Earlwood)のビーマン・パーク(Beaman Park)、リバプール(Liverpool)のマッコーリー・モール(Macquarie Mall)、マリックビル(Marrickville)のエンモア・パーク(Enmore Park)、マルーブラ・ビーチ(Maroubra Beach)でもパブリック・ビューイングが開催される予定。
メルボルンでは、市内中心部のフェデレーション・スクエア(Federation Square)のほか、南西郊外のジーロン(Geelong)にあるリップルサイド・パーク(Rippleside Park)で開催される。
前日の3日には急きょ、約3万人収容のメルボルン・レクタンギュラー・スタジアム(Melbourne Rectangular Stadium)と、ゴルフの全豪オープン開催中のビクトリア・ゴルフ・クラブ(Victoria Golf Club)でも巨大スクリーンでの試合観戦が可能となった。メルボルン・レクタンギュラー・スタジアムは午前5時開場で入場無料。ビクトリア・ゴルフ・クラブでは先着500人が無料となり、観戦終了後は全豪オープンの試合も終日、無料で観ることができる。500人を上回った時点で、33豪ドルの入場料がかかる。
ブリスベンではキング・ジョージ・スクエア(King George Square)とクイーン・ストリート・モール(Queen Street Mall)、アデレードではアデレード・オーバル(Adelaide Oval)にあるテルストラ・プラザ(Telstra Plaza)、キャンベラではシビック・スクエア(Civic Square)でそれぞれ開催される。