システムの不具合が原因 NSW州教育相が謝罪
オーストラリア東部ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州で、進学統一テスト「高等学校認定」(HSC)の試験結果が10日朝、発表日の15日より5日早く、ウェブサイトに公表される不具合があった。発覚後数時間以内にログインが不可能となり、現在は閲覧できなくなっているが、一定数の学生が試験結果を先に知ってしまった可能性がある。
公共放送ABC(電子版)によると、サラ・ミッチェルNSW州教育相は、ITシステムの誤作動が原因とした上で「ストレスを感じた学生たちに謝罪したい」と語った。同教育相は、ウェブサイトを運営しているNSW州教育標準局(NESA)により詳しい原因究明を命じたことを明らかにした。
NESAの広報担当者は、学生が短時間、試験結果を閲覧できたことを認めた上で「不便が生じたことを真摯に謝罪する」と述べた。
HSCの試験結果が誤って公開されたケースは、今回が初めてではない。今年1月にも本来の公開日よりも数日前にウェブサイトに誤って記載されるという出来事があった。
NSW州野党労働党の「影の内閣」で教育を担当するプルー・カー下院議員は「今回の不具合は学生たちに不必要な精神的苦痛を与えた。州政府は全学生が平等に試験結果を閲覧できるように徹底すべきだ」と批判した。
■ソース
NSW education minister apologises for early release of HSC results after IT glitch(ABC News)