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サンタが真夏を連れてやってくる クリスマス明けのオーストラリアに40度超えの熱波到来へ

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冬のような寒さから一転、今年初の猛暑

オーストラリア東部ヌーサのビーチ(Photo: Raygar He on Unsplash)

 12月に入り暦の上で夏に入ったオーストラリアでは、南部タスマニア島で季節外れの降雪を記録するなど異常な寒波が続いていたが、クリスマスから正月にかけては一転して最高気温が摂氏40度を超える猛暑となりそうだ。山火事や熱中症などに十分に警戒する必要がある。

 公共放送ABC(電子版)によると、オーストラリア大陸北西部にある熱波が今週、勢力を強めながら、クリスマス明けの今年最終週に大陸南東部まで南下してくると見られている。25日のクリスマス・デイには、南部の内陸部で日中の最高気温が40度を超え、灼熱の太陽が照りつけるという。

 熱波は強い北風にあおられ、南オーストラリア(SA)州からメルボルンがあるビクトリア(VIC)州付近まで南下し、最高気温を平年より15度程度上昇させる見通しだ。SA州のアデレードでは12月初め、最低気温8度という夏としては異例の寒さに見舞われていたが、わずか数週間で30度以上も気温が上昇することになる。

 メルボルンでも2日連続で日中の最高気温が35度を超える可能性が出ている。北寄りの強風は、26日にシドニーを出航する年末恒例の「シドニー・トゥ・ホバート・ヨット・レース」の最速タイムを更新させるのではないかとの期待も高まっている。

 熱波のピークは27日頃と見られている。この日は、海風の影響を受けない内陸部では最高で45度に達する可能性があり、アデレードで40度、メルボルンで36度の最高気温が予想されている。

 ただ、熱波は国内最大都市の東部シドニーまで届かないと見られており、27日の同市の最高気温は現時点では27度にとどまる見通しだ。

 シドニーでは今年に入り、観測が始まった1858年以来最多の降水量を記録したほか、観測初めて最高気温が32度を超えた日が1日もなかった。オーストラリア気象局(BOM)はこの夏、同国東部に多雨をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が3年連続で発生したと宣言している。

■ソース
Temperatures to near 45 degrees Celsius between Christmas and New Year’s Eve(ABC News)

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