2022年12月23日、約115人の救急救命士実習生と電話対応オペレーターが正式にNSW救急サービス(NSW Ambulance)に加わった。これは、救急医療サービスへの需要がかつてないほど増加していることに伴い、過去最多の2128人の増員を行うNSW州政府の計画の一環として実現された。
ブラッド・ハザード保健大臣によると、今回86人の救急救命士実習生と27人のコントロール・センター研修生がNSW各地に配属される予定で、これは史上最高額となる17億6千万ドルの投資による3回目の増員となる。
「自由党と国民党に連立政権によるNSW州政府はオーストラリア最大の救急医療人員を提供しており、これらの新メンバーは全国トップレベルの救急隊に加わることになります」とハザード大臣は語った。
「そして、これらの新メンバー達が新たにキャリアを築くことで、彼らの専門知識や活力が州内各地の多くの地域社会に役立つというのは、何とも素晴らしいクリスマス・プレゼントではないでしょうか」
「州内の医療従事者への需要緩和と地域医療サービスへのより良いアクセスを目指すという意味で、NSW州ほど医療制度に投資をしている州政府は国内では他にありません」
補助金による2128人のNSW救急サービス要員増員に加え、NSW州政府は更にWarilla、Kincumber、Lisarow、Gateshead、Swansea、Cherrybrook、Raby、 Narellanに8カ所のステーションを新設し、今後も22カ所を開設していく予定。これらの施設は、2011年以降に既に新設・アップグレードされた45カ所に新たに追加されるものである。
NSW州政府は、地方・農村地域社会における地域医療労働力の強化という公約を実現していくと、ブロニー・テイラー地方保健大臣は述べた。
テイラー大臣はまた、「これらの新人研修生が加わることで、国内最大で最高の救急サービスを更に向上させることができ、また、現在現場で働いている救急隊員達がまさに必要としている休息を少しでも与えることができるはずです」と語った。
「救急隊員や医療従事者達は、ブッシュファイヤーや新型コロナウィルス感染拡大、数々の洪水被害や冬のインフルエンザ大流行などに対処すべく、これまで地域社会のために休みなく働いてきています。私たちは彼らの努力と支援に対して非常に感謝しています」
「本日加わった新メンバーの方々にお祝い申し上げます。また、既に世界最高レベルにある州の医療システムに年明けに新たに加わる予定のメンバーの方々を迎え入れることも楽しみにしています」
昨年度1年間において、NSW救急サービスは他のどの州やテリトリーよりも多い750,000人以上の患者の搬送を行い、しかも医療機関への引き渡し成功率においては国内トップの実績を誇っている。
NSW救急サービスの最高医療責任者ドミニク・モーガン長官によると、本日加わった新メンバーの多くは、既に雇用されながら高等教育を受けられる新しいキャリア・プログラムに参加した人たちである。
「フルタイムで勉強する時間や資金が無い人たちもいるため、救急隊員になれるこのプログラムは多くの人にとって歓迎すべき取り組みなのです」とモーガン長官は語った。
「この取り組みでは、NSW救急サービスで働きながら、同時に研修生として正規の救急隊員と一緒に仕事をして学ぶ形でに救急医療の学位を取得することができるのです」
NSW州政府 報道発表より