民間航空安全局が認可
オーストラリア連邦政府の民間航空安全局(CASA)は12日、新しい格安航空会社(LCC)の「ボンザ」が申請していた航空事業者免許を発行したと発表した。公共放送ABC(電子版)によると、ボンザは数日以内に航空券の予約受付を始め、2月までに第1便を飛ばす。
ボンザは競争が激しいシドニーやメルボルンなどの大都市間路線を避け、地方都市間の運航に特化する。
東部クイーンズランド(QLD)州のサンシャイン・コースト空港にハブ(拠点)を置く。同空港からケアンズ、タウンズビル、マッカイ、ロックハンプトン、グラッドストーン、バンダバーグ、トゥウーンバ・ウェルキャンプなどQLD州内13都市に就航する。
また、州境をまたぐ路線としては、南東部ニュー・サウス・ウェールズ州のコフス・ハーバー、ポート・マッコーリー、タムワース、ニューキャッスル、オーバリー、南部ビクトリア州のミルデュラ、アバロン、メルボルンへの路線を開設する。就航都市は合計で17カ所となる。
ボンザは、ヴァージン・オーストラリア航空の幹部らが2021年に創業。世界各地のLCAに出資している米投資会社「777パートナーズ」が資金を提供した。当初は22年中頃の運航開始を目指していたが、CASAの認可が遅れていた。
英紙「ガーディアン」豪州版(電子版)によると、777パートナーズはボンザに米ボーイングの小型旅客機「737-8MAX」を合計8機リースする。このうち3機が既に納入されている。
特徴的な紫のコーポレート・カラーでロゴや機体色を統一し、客室乗務員はスニーカーを着用するなどカジュアルな制服を採用する。「1時間当たり50豪ドル」の低運賃を目指す。
■ソース
New airline Bonza given green light for flights across regional Australia(ABC News)