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オーストラリア観光市場の回復道半ば 11月短期渡航者数、コロナ前よりまだ4割少ない

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日本人は7割超低い水準にとどまる

オーストラリアを訪れる短期渡航者数の推移(出典:Australian Bureau of Statistics)

 オーストラリアにとって重要な輸出産業である観光業の回復は道半ばだ。オーストラリア統計局(ABS)が17日発表した出入国者数統計によると、2022年11月に同国を訪れた短期渡航者(滞在期間1年未満)の数は50万5,240人と前月比で17.4%増えた。コロナ禍の影響下にあった前年同月と比較すると約24倍に拡大した。

 ただ、コロナ前の19年11月(81万5,910人)と比較するとまだ38.1%少ない水準にとどまっている。

 国・地域別では、ニュージーランドが9万1,210人(19年11月比24.3%減)と最も多く、英国(5万5,410人=同19.6%減)、米国(5万1,220人=同31.7%減)、シンガポール(3万7,390人=同23.2%減)、インド(3万5,370人=同5.4%減)がこれに続いている。

 日本は1万2,450人と7番目に多かった。4万5,530人が訪れた19年11月と比較すると72.7%少ない水準となっており、他の主な国・地域と比べて回復が遅れている。

 なお、中国は1月8日、海外渡航制限を解除した。中国からは19年に年間約143万人の短期渡航者がオーストラリアを訪れており、最大の外国人観光客市場だった。今後、中国人からの渡航者がどの程度回復するかが、観光業復活のカギを握りそうだ。

■ソース
Overseas Arrivals and Departures, Australia(Australian Bureau of Statistics)

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