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食品価格、1年で1割弱値上がり オーストラリアの大手スーパー2社

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ウールワースとコールズ

シドニー郊外にあるコールズの店舗(Photo: 守屋太郎)

 オーストラリアのスーパーマーケット市場を寡占するウールワースとコールズの大手2社の食品の平均価格が、2022年第4四半期(10月〜12月)に前年同期比で9.2%上昇した。投資銀行UBSの調査で分かった。公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 2社が販売している6万品目以上の食品のオンラインでの小売価格をUBSが調べたところ、最大手のウールワースでは第3四半期(7月〜9月)に同8.4%、第4四半期に9.3%それぞれ上昇した。シェア2位のコールズでは第3四半期に8.1%、第4四半期に9.1%それぞれ上昇した。

 UBSの分析によると、コールズはライバルのウールワースからシェアを奪うために安売り攻勢をかけたため、価格上昇率はより低めに推移したという。

 調査会社アイビスワールドによると、オーストラリアのスーパー業界のシェア(市場占有率=2022年)はウールワースが36.6%、コールズが27.8%と大手2社で全体の約3分の2を占める。2社は郊外のショッピングモールにたいてい入居しており、オーストラリア在住の日本人にとって馴染みが深い。近年は3番手のドイツ系格安スーパー「アルディ」(10.1%)がシェアを伸ばしている。

■ソース

Supermarket prices surge and there’s more inflation to come, warn analysts(ABC News)

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