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33年ぶりの激しいインフレ オーストラリアCPI、前年同期比7.8%上昇

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ピークアウトどころかさらに加速

 オーストラリアの激しいインフレがさらに加速していることが確認されたため、中央銀行の豪準備銀(RBA)が2月に9会合連続の利上げに踏み切ることがほぼ確実視されている。

 オーストラリア統計局(ABS)が25日発表した物価統計によると、2022年12月期の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同期比7.8%と9月期の7.3%から加速した。前期比の上昇率は1.9%(9月期は1.8%)だった。

 7.8%は、1990年3月期(8.7%)以来約33年ぶりの高水準。RBAが金融政策の目安としてより重視する「トリム中央値」(極端な物価変動を除いたCPI。日本などの「コアCPI」に近い値)の上昇率は6.9%(9月期は6.1%)と、集計を開始した2003年以来の最高値を3期連続で更新した。

 予想を上回るサプライズとなった。市場予想は前年同期比7.5%(米投資サイト「インベスティング・ドット・コム」)、前期比1.6%(ロイター通信)だった。インフレがピークを打つどころか、さらに加速していることが確認された。

 このため、RBAは2月7日に開く今年初の理事会で、22年5月以降9会合連続で政策金利を引き上げることがほぼ確実視されている。RBAは現行3.10%の同金利を0.25ポイント引き上げ、3.35%とするとの見方が大勢を占めている。

 RBAは昨年末の時点で「インフレは22年12月までに8.0%前後でピークアウトする」と予測していた。

■ソース

CPI rose 1.9 per cent in the December 2022 quarter, Media Release(Australian Bureau of Statistics)

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