資源大手リオ・ティントが発表
英国とオーストラリアに拠点を置く資源大手リオ・ティントは30日、西オーストラリア(WA)州で輸送中の放射性物質が紛失したと発表した。公共放送ABC(電子版)が伝えている。
リオ・ティントの発表によると、紛失したのは鉱山で使用される放射性物質が入った銀色の小型カプセル。委託業者のトラックが、WA州北部キンバリー地区のガダイダリ鉄鉱石鉱山から1,200キロ離れたパース郊外の貯蔵施設に運ぶ途中に、行方が分からなくなった。業者は1月25日にリオ・ティントに紛失の事実を報告したという。
カプセルには、線量がX線の10倍あるセシウム137が詰め込まれている。規制当局は5メートル以内に近づかないことを推奨している。
リオ・ティントの鉄鉱石部門の責任者を務めるサイモン・トロット氏は声明で「事態を非常に懸念しており、WA州の地域社会に不安を与えていることを謝罪する」と述べた。同社はカプセルが設置されていた鉱山と周辺の道路の放射性検査を実施したとしている。
■ソース
Rio Tinto apologises after radioactive capsule lost in WA(ABC News)