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オーストラリアの住宅ローン借り換え、史上最高水準 新規契約額はピークから3割減

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利上げでローン金利上昇

オーストラリアの住宅ローン借り換え額の推移。紺色は自分で住む物件、黄色は投資物件、水色は合計(出典:オーストラリア統計局

 オーストラリアでは、少しでも金利の低い住宅ローンに乗り換える動きが加速しており、住宅ローン借り換え額が史上最高の水準に達している。昨年5月以降、政策金利が急激なペースで引き上げられ、住宅ローン金利が上昇しているためだ。

 オーストラリア統計局(ABS)が3日発表した融資に関する統計によると、2022年12月の住宅ローン借り換え額(季節調整済み)は191億2,600万豪ドルとなり、過去最高を記録した11月(194億800万豪ドル)に次ぐ史上2位の記録となった。利上げの影響で、前年同月と比較すると29.2%増えた。

 このうち、自分で住む物件の借り換え額は130億100万豪ドル(前月比2.3%減、前年同月比21.2%増)、投資用物件は61億1,600万豪ドル(前月比0.4%増、前年同月比11.7%増)だった。

 この一方で、昨年以降、住宅市況が低迷している影響で、新規契約は大幅に減少している。22年12月の住宅ローン契約額(借り換えを除く)は234億3,700万豪ドルと前月比4.3%減、前年同月比29.3%減となった。コロナ禍後の不動産好況を背景に史上最高を記録した22年1月のピークからの下げ幅は30.7%に達している。

 ABSの金融統計部門の責任者を務めるショーン・クリック氏は声明で「過去数カ月にわたり、自分で住む物件、投資用物件ともに、記録的な借り換えの動きが出ている。豪準備銀(RBA=中央銀行)が利上げを継続する中で、借り手がより金利の低い貸し手に乗り換える動きが続いている」と指摘した。

■ソース
Refinancing high in December as new housing loans fell(Australian Bureau of Statistics)

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