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5豪ドル新紙幣、チャールズ新国王は採用しない 先住民描いたデザインに

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中央銀行・豪準備銀が決定

 豪ドル通貨を発行する中央銀行の豪準備銀(RBA)は2日、数年後の発行を予定している新しい5豪ドル紙幣について、先住民「アボリジニ・トレス海峡島しょ民」を描いたデザインにすると発表した。

 現行の5豪ドル紙幣には、昨年9月8日に死去した英国のエリザベス女王の肖像画が描かれているが、新紙幣についてはチャールズ英国王の採用を見送った格好だ。紙幣の反対側のデザインは、現行のオーストラリア連邦議会の絵を引き続き踏襲する。

 RBAは声明で「5豪ドル紙幣を『最初のオーストラリア人』(ファースト・オーストラリアン=先住民)の文化と歴史に敬意を表したデザインに改めることに決めた」と表明した。オーストラリア連邦政府と協議の上で決定したという。

 具体的なデザインについては今後、先住民の代表と話し合うとしている。発行までには数年かかる見通し。

 オーストラリアは英国植民地から独立した歴史的経緯から、現在も英連邦の一員であり、英国王が憲法上の国家元首を務めている。しかし、近年は、植民地化によって先住民を侵略し、国土を奪った過去について謝罪する動きが強まっている。

■ソース
New $5 Banknote Design, Media Release(Reserve Bank of Australia)

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