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オーストラリア4大銀行、住宅ローン金利一斉に引き上げ 月支払い額は累計で平均1,000豪ドル増

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定期預金の利率引き上げの良いニュースも

 オーストラリア4大銀行の全行が9日までに、金利変動型住宅ローンの利率を引き上げると発表した。中央銀行の豪準備銀(RBA)が7日、政策金利を0.25ポイント引き上げて3.35%にすると決定したことに追従した。

 民放9ニュース(電子版)によると、コモンウェルス銀とANZ銀、ナショナル・オーストラリア銀(NAB)の3行は2月17日から、ウェストパック銀は21日から、それぞれ変動型住宅ローン金利を0.25ポイント引き上げる。

 RBAは急激なインフレを抑制するため、2022年5月以降、2月まで9会合連続で政策金利を引き上げてきた。利上げ前に0.10%だった同金利の引き上げ幅は累積で3.25ポイントとなった。

 9ニュースによると、残金50万豪ドルの標準的な金利変動型住宅ローンの場合、政策金利が0.10%だった22年4月と比較すると、ローン返済額は平均で1カ月当たり969豪ドル、1年当たり1万1,628豪ドルも増えているという。

定期預金金利4.0%も焼け石に水

 利上げによるローン返済額の増加は、家計にボディブローにように効いてくる。住宅価格も大幅に下落しており、資産価値の低下を招いている。消費を減らし、景気を冷え込ませかねない。

 ただ、メリットもある。利上げに応じて預金金利を引き上げる動きが出てきているからだ。例えば、コモンウェルス銀は10日以降、貯蓄用の定期預金「ゴールセーバー」(GoalSaver)の利率を0.75ポイント引き上げて年率4.0%とする。また、未成年向けの定期預金「ユースセーバー」(Youthsaver)の利率も0.5ポイント引き上げて4.0%とする。

 昨年前半までの超低金利では、銀行にお金を預けてもほとんど利子が付かなかったが、まとまった資金があれば一定の利子収入が得られることになる。それでも、7.8%(22年12月期=前年同月比)という33年ぶりの激しいインフレ下では、4.0%の利率でも大切な貯金は実質的に目減りしている。

■ソース
All four big banks pass on latest interest rate hike(9 NEWS)

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