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オーストラリアNSW州救助隊がトルコ・シリア地震被災地へ出発

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シドニー・オペラ・ハウスは追悼のライトアップ

シドニーを象徴する建物の1つ「シドニー・オペラ・ハウス」は、トルコ・シリア地震の犠牲者を追悼するためライトアップされた(Photo: Satoko Clarke

 6日発生したトルコ・シリア地震の被災地に向け、オーストラリア東部ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州の消防・レスキュー隊員や医師ら72人の国際救助隊が10日朝、国防軍機でシドニーを出発した。一方、シドニー・オペラ・ハウスは9日夜、犠牲者への追悼の念を込めて、ライトアップされた。

 10日付の公共放送ABC(電子版)によると、国際救助隊を率いるNSW州消防救急隊のグレアム・キングスランド隊長は「(隊員の間で)早く現地に行ってトルコの人たちのために役に立ちたいという声が高まった。まだ救命のチャンスはある。望みがあるうちに命を救いたい」と述べた。

 キングスランド隊長によると、寒さと物資不足の中で救命活動を行っている現地の救助隊を支援するため、カメラや震度計などの機材を徹夜で航空機に詰め込んだという。

 国際救助隊には、災害救助の訓練を受けたNSW州救急隊の救急医療士と医師合計7人も参加している。

 NSW救急隊のリーダーを務めるマレー・トレイナーさんは「私たちには共通の目的がある。まだ生きている人を探して助け出し、医師の手当てを受けられるようにすることだ」と語った。

 救助隊はシフト交代で24時間、救命活動に従事する。少なくとも2週間は現地で活動する予定だ。

 ABCによると、トルコ南部を震源地とするマグニチュード7.8の地震では、同国内と隣接するシリアで、これまでに1万9,000人以上の犠牲者が出ている。日本の報道では、犠牲者は既に2万人を超え、2011年の東日本大震災を上回ったとの情報もある。

 オーストラリア外務省によると、トルコに住む家族を訪問していたシドニー在住のオーストラリア人男性の死亡が確認されたほか、4人のオーストラリア国籍保持者が行方不明となっている。

■ソース
NSW firefighters and medical workers set to join search for Türkiye earthquake survivors(ABC News)

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