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12年ぶり政権交代の可能性 オーストラリア東部NSW州選挙、野党労働党が優勢

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3月25日投票 ギャンブルのオッズは1.18倍

ニュー・サウス・ウェールズ州最大野党・労働党のクリス・ミンズ党首(左)と、与党保守連合のドミニク・ペロテ州首相(Photos: Wikipedia)

 オーストラリア国内最大の人口を擁する東部ニュー・サウス・ウェールズ州(州都シドニー)の州議会選挙選挙の投票(3月25日)が、約1カ月後に迫った。これまでに実施された各社の世論調査では、最大野党の中道左派・労働党(クリス・ミンズ党首)が優勢となっており、労働党が与党保守連合(自由党・国民党=ドミニク・ペロテ州首相)から政権を奪回する可能性が高い。

 調査会社ロイ・モーガンが1月31日に発表した世論調査結果(調査は22年12月に実施)によると、政党別支持率は保守連合が33.5%(前回11月調査比3.5ポイント下落)、労働党が33.5%(1.5ポイント上昇)と並び、急進左派の環境保護政党「グリーンズ」(緑の党)が12%(0.5ポイント上昇)、「その他の勢力」が21%(4.5ポイント上昇)だった。

 実際の選挙の得票率により近い「2大政党別支持率」を見ると、労働党が55%(3ポイント上昇)と、保守連合(45%=3ポイント下落)との差を拡大した。

 調査会社「ユー・ガブ」(YouGov)が1月14〜27日に実施した世論調査でも、2大政党別支持率は労働党が56%と保守連合(44%)を引き離していることが分かった。

 こうした傾向が投票日まで続いた場合、労働党が下院で過半数を制し、2011年以来12年ぶりに、政権を奪回する公算が高いと見られている。

 ギャンブルのオッズ(予想配当率)も既に政権交代を織り込んでいる。20日時点のオーストラリアの賭博サイト「スポーツベット」によると、NSW州の次期政権を当てる賭けのオッズは、労働党が1.18倍、保守連合が4.75倍となっている。

 NSW州選挙は、州下院(定数93=任期4年)の全議席と州上院(定数42=任期8年)の半数を改選する。下院の現時点の議席数は、保守連合45、労働党36,グリーンズ3、その他の少数勢力9となっている。

■ソース
NSW Voting Intention: ALP increased their lead over the L-NP to end 2022: ALP 55% cf. L-NP 45%(Roy Morgan)
NSW Election Sworn in Government(sportsbet)

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