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上昇気流に乗る「カンガルーの翼」 オーストラリアのカンタス航空が3年ぶり黒字転換

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ポスト・コロナの旅行需要回復で強い追い風

過去最高の上期決算を発表したカンタス・グループのアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)(Photo: Wikipedia)

 コロナ禍後の旅行需要復活を背景に、オーストラリアのフラッグシップキャリア、カンタス航空が強い上昇気流に乗っている。2020年以降の上期決算で初の黒字を計上し、黒字幅は過去最高を記録した。

 カンタス航空や格安航空会社のジェットスターなどを運営するカンタス・グループ(本社シドニー・マスコット)は23日、2022/23年度(22年7月〜23年6月)の上期(22年7月〜12月)の決算を発表した。売上高は99億900万豪ドル(約9,099億円)と前年同期(30億7,400万豪ドル)比222.3%増と急激に伸びた。

 基礎的税引き前損益は14億2,800万豪ドルの黒字(前年同期は12億7,700万豪ドルの赤字)となり、コロナ前のピークだった18年上期を49%上回る過去最高を更新した。法定税引き後損益(純損益)は10億100万豪ドルの黒字だった。いずれも、前期の前年同期比ベースで、19/20年度上期(19年7月〜12月)以来3年ぶりに黒字に転換した。

 黒字化により、希薄化1株当たり利益(EPS)は52.7豪セントと前年同期のマイナス24.2豪セントから大幅に改善した。

「利上げとインフレによる需要減速の兆しまだない」

 アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は声明で「3年間のパンデミック(コロナ感染拡大)で累計70億豪ドルの損失を出した後で、黒字転換を発表できることを嬉しく思う」と述べた。

 その上で業績改善の要因として、①特にレジャー目的の旅行需要が引き続き非常に好調であること、②特に海外の航空座席供給が依然としてコロナ前の水準を下回っているため収益率が高いこと、③10億豪ドルを投じたリストラ策による収益改善効果の3点を挙げた。

 ジョイスCEOは「今後、利上げとインフレが非必需品消費に影響を与えると予測されるが、その兆候は現時点の予約状況には現れていない」と指摘した。また、航空会社が供給座席を増やしていることから、現時点で高止まりしている航空料金が今後、低下していくとの見方を示した。

■ソース
QANTAS GROUP RETURNS TO PROFIT WITH RECORD HALF YEAR RESULT, ASX/Media Release(Qantas Group)

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