違法性はグレー 州政府が請求の見直し検討
オーストラリアのシドニーに住む女性が車を運転中に携帯電話を使用していたとして、362豪ドル(約3万3,000円)の反則金支払いが命じられた。しかし、女性が持っていたのは娘のおもちゃの携帯電話だったことから、地元ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府は支払い請求の見直しを検討しているという。
民放「7ニュース」(電子版)によると、女性は10日午前7時29分、シドニー南郊テンピのパシフィック・ハイウェイで走行中に携帯電話を使用しているところが交通違反取締用のカメラで撮影された。後日、反則金支払いを求める通知が送られてきた。撮影された写真には、右手でハンドルを握り、左手で携帯電話のような物を触っている様子が確かに写っていた。
ところが、手に持っていたのは、女性の娘の玩具だった。幼児に人気のアニメのキャラクター「ブルーイーズ」と話すことができる商品。量販店などで、25豪ドル前後で販売されている。
NSW州の道路交通法は、走行中に運転手が携帯電話を使うことを禁じているが、おもちゃを持ちながらの運転については明確な規定がないという。危険であることに変わりはないものの、違法性は微妙だ。
NSW州交通省の広報担当者、タラ・マッカーシーさんは7ニュースに「(反則金を徴収する)州歳入局と協議の上、請求を再検討します」と述べた。
■ソース
Sydney woman fights $362 fine for using daughter’s toy Bluey phone while driving(7NEWS)