6万3,000人収容のメインスタジアム建設 2032年ブリスベン五輪

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競技会場全体の建設費は6,700億円

ブリスベンのビクトリア公園に建設される五輪スタジアムの完成予想図

 オーストラリア第3の都市ブリスベンで2032年に開催される夏季五輪・パラリンピックに向けて、地元クイーンズランド州政府は25日、主な競技会場の建設計画を発表した。州政府は五輪・パラ会場の整備予算を71億豪ドル(約6,700億円)と想定している。

 メイン会場となる五輪スタジアムは、ブリスベン市内のビクトリア公園に新たに建設する。6万3,000人を収容し、閉幕後もラグビー競技の一種「オーストラリアン・フットボール・リーグ」(AFL)やクリケット、大規模コンサートなどの娯楽イベントの会場として利用する。

 オーストラリア選手のメダル量産が期待される競泳では、同市内スプリング・ヒルにある既存のプールを「国立水泳センター」(2万5,000人収容)に改築して使用する。テニス会場は、ブリスベン国際が毎年行われている「クイーンズランド・テニス・センター」を改修する。ブリスベン北方にある既存の「サンシャイン・コースト・スタジアム」は、大規模な改修工事を行い、収容人数の現行の1,046人から1万680人へと約10倍に拡大する。

 このほか、バスケットボールやネットボール、バレーボール、バドミントンなどの会場として2カ所に屋内競技場を新設する。開閉式屋根を備えた計画中の「ゴールドコースト・アリーナ」(1万人収容)も五輪・パラ会場として活用する。選手村はブリスベン市内、サンシャイン・コースト、ゴールドコーストの3カ所に新たに建設する。

 また、五輪・パラ会場の整備と同時に、人口増加が著しいクイーンズランド州南東部のインフラ整備も一体的に行う。

 ブリスベン南方ローガンとゴールドコースト間の鉄道高速化、サンシャイン・コーストを縦断する新鉄道計画のサンシャイン・コースト空港までの延伸、ブリスベン市内の鉄道新線「クロス・リバー・レイル」などの建設を進める。ブリスベンと州北部を結ぶ幹線道路「ブルース・ハイウェイ」の改良工事など道路インフラも拡充する。

■ソース

MEDIA STATEMENT: Delivering 2032 and Beyond: Let the Games begin(Queensland Government)

VENUES FOR 2032 AND BEYOND(Queensland Government)

CONNECTING A GROWING STATE(Queensland Government)

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