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2月は1兆2,000億円の黒字 オーストラリア貿易・サービス収支

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史上3番目の水準ーオーストラリア統計局

オーストラリア最大の輸出商品である鉄鉱石を積み出す運搬船=西オーストラリア州ポート・ヘッドランド港(Photo: BHP)

 オーストラリア統計局(ABS)が6日発表した貿易統計によると、2月の貿易(物品)とサービスの収支(季節調整済み)は138億7,000万豪ドル(約1兆2,000億円)の黒字となった。過去最高となった2022年6月(168億1,000万豪ドル)以来の高水準で、史上3番目の記録となった。黒字幅は前月から26億400万豪ドル増えた。

 貿易・サービスの輸出額は前月比2.9%減の570億4,300万豪ドル、輸入額は9.1%減の431億7,300万豪ドルだった。

 貿易の輸出額は、前月比3.4%減の491億700万豪ドルとなった。農産品が61億4,500万豪ドルと3.4%増えた一方、鉱物資源や機械などの「非農産品」は408億1,100万豪ドルと4.0%減少した。サービスの輸出額は、0.5%増の79億3,600万豪ドルだった。このうち、コロナ禍後の外国人訪豪客の増加を背景に、観光関連のサービス輸出額は44億9,100万豪ドル(前月比0.6%増)と堅調に推移している。

 一方、貿易輸入額は9.9%減の345億9,500万豪ドル、サービス輸入額は5.4%減の85億7,800万豪ドルだった。

 貿易・サービス収支が高水準を記録したのは、景気の力強さを反映したものではなく、輸入額が9.1%減と大幅に落ち込んだためと見られる。公共放送ABC(電子版)によると、経済調査会社キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アビジット・サーリャ氏は「収支の改善は今期の国内総生産(GDP)成長に寄与するものの、全体的な景気見通しについては下落基調を予想している」と述べ、輸入の落ち込みは国内経済の弱さを反映したものだとの見方を示した。

■ソース
International Trade in Goods and Services, Australia(Australian Bureau of Statistics)

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