国内線の定時到着率は約8割まで改善
オーストラリアの航空需要が順調に回復を続けている。同国の航空最大手カンタス航空によると、今年のイースター休暇中のグループ全体の利用客数は、新型コロナウイルスの感染拡大以降で最多となる見込みだ。
カンタス航空と傘下の格安航空会社ジェットスターの国内線と国際線の利用者数は、イースター4連休前日の4月6日からイースター・マンデーの10日までの5日間で約62万人(連休前の予約ベース)。昨年の60万1,000人を上回り、コロナ禍前の2019年以来、最も多くなるという。
5日間で最も多いのは6日で、約12万人が1,200便近くを利用したと見られる。
オーストラリアの航空会社は昨年以降、コロナ禍後の航空需要の急激な拡大に対応が追いつかず、運休や遅延、預け入れ荷物の紛失などが多発して社会問題となった。昨年のイースター休暇も空港内の保安エリア前で長蛇の列ができたり、荷物の到着が遅れたりと大きな混乱が起きた。
このため、カンタスは過去1年間に3,500人の運営スタッフを新たに雇用。今年のイースター休暇中は病欠に備えて待機人員を通常時と比べて20%増やすなど、万全の体制で臨んだ。
遅延も大幅に改善しているという。カンタスの国内線の直近2月の定時到着率は78.3%と6カ月連続で向上したとしている。
■ソース
CUSTOMERS HOP ONBOARD QANTAS AND JETSTAR THIS EASTER(Qantas News Room)