「年9,000トンのプラ削減」 環境保護の取り組みアピール
オーストラリア最大手のスーパーマーケット・チェーン展開するウールワース・グループは17日、東部ニューサウスウェールズ州、南部ビクトリア州、同タスマニア州の3州で販売している再利用可能なビニール袋の提供を中止すると発表した。在庫がなくなり次第、販売を終了する。環境負荷低減の取り組みに積極的な姿勢をアピールする狙いがある。
使い捨てのレジ袋は以前から全面禁止となっているが、3州では一定の強度があり、繰り返し利用できるビニール袋を15豪セント(約13.5円)で販売している。すでに3州以外の5つの州・準州では、過去1年以内に15豪セントのビニール袋の販売をストップしていた。
6月1日から全国で提供を中止するとしていた計画を前倒しした。同社は、これにより年間9,000トンのプラスチックを削減できると主張している。
すでにウールワースの買い物客の10人のうち8人が買い物袋を持参しているという。同社は声明で「サステナビリティー(環境の持続可能性)を向上させるために、自分の買い物袋を持ってきてもらえるよう顧客に引き続き働きかけていく」としている。
ただ、買い物袋を忘れても困るわけではない。再生紙を70%以上使った紙袋(25豪セント)やトートバッグ(99豪セント)などについては、今後も販売を続ける。