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これは「走る貴賓室」 レクサスの最高級ミニバン「LM」がオーストラリア上陸へ

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上海モーターショーでデビュー 価格や販売開始時期は未定

18日に公開された新型「レクサスLM」のプロトタイプ(Photo: Lexus Australia)

 トヨタ自動車の高級車販売チャンネル「レクサス」は18日、ミニバンのフラッグシップ車「LM」の新型モデルをオーストラリアで販売する計画だと発表した。レクサスがオーストラリア市場にミニバンを投入するのは初めて。

ホイールベース(前後車輪間の長さ)は3,000ミリ(Photo: Lexus Australia)

 初代LMは2020年から主に中国やアジアの市場で、運転手付きの富裕層やVIP(要人)向けに販売していた。18日開幕の上海モーターショーでは、フルモデルチェンジした2代目のプロトタイプを公開した。新型は、これまで未販売だった日本やオーストラリアを含む世界60カ国に販路を広げる。

上質な室内空間はまさに「陸のファーストクラス」と言えそうだ(Photo: Lexus Australia)

 新型LMのサイズは、全長5,125ミリ、全幅1,890ミリ、全高1,945ミリと日本製の市販乗用車としては最大クラス。巨大な「スピンドル」(紡錘)型のグリルが存在感を放つ車体前面から側面にかけて、うねるような継ぎ目のない美しいボディーラインが目を惹く。日本の伝統工芸品にも似た耽美な外観は、レクサス車共通のデザインコンセプトを踏襲している。

4人乗り2列シート車にはワイドスクリーンのディスプレーを装備。移動中のオンライン会議も可能だ(Photo: Lexus Australia)

 最大の特徴は、プライベート・ジェットの内装を彷彿させる、上質な調度品を満載した後席空間だ。4人乗り仕様車には運転席との間の仕切りを設け、室内幅いっぱいの48インチ・ディスプレーを設置。多忙なVIPが移動中に会議に参加したり、くつろいだりできる「走る貴賓室」となっている。

運転席の中央には大型のタッチパネルを配置(Photo: Lexus Australia)

 見た目のラグジュアリーさや快適性だけではなく、騒音や振動も徹底的に遮断した。開発時に騒音の周波数を調べ、ホイール付近やボンネット、窓枠などの空力デザインを見直して風切り音を低減。エンジンの設置部分にも工夫を凝らし、振動や不快な音を可能な限り排除したという。

タイヤサイズは17インチと19インチを用意(Photo: Lexus Australia)

 グレード構成は2種類。6人または7人乗りの3列シートのベースモデルと、4人乗り2列シートのフラッグシップモデルがある。心臓部には、3列シート車に2.5リッター直列4気筒エンジン+ハイブリッドシステム、2列シート車にはレクサスのスポーツ車にも採用する高出力の2.4リッター直列4気筒ターボ+ハイブリッドシステム、をそれぞれ搭載する。

 レクサス・オーストラリアのジョン・パパス最高経営責任者(CEO)は次のように話している。

「新型LMは、ささやき声で会話できるほど静粛で、品位の高い、優雅な移動空間を提供します。後席に乗る方は、上質で快適な環境でくつろいだり、ビジネスに打ち込んだりすることができるでしょう。2種類のハイブリッドシステムと万全な安全技術を備えた新型LMは、パーソナルな貴賓室で究極の快適性と利便性を求めるお客様に、必ず喜んでいただけると確信しています」

 販売開始時期やオーストラリア仕様車のスペック、価格などの詳細については今後、公表するとしている。

■ソース

ALL-NEW LEXUS LM REDEFINES CHAUFFEUR-DRIVEN LUXURY(Lexus Australia Press Release)

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