厳しいイスラム法適用の可能性
インドネシア・アチェ州のリゾートに滞在中のオーストラリア人男性が27日、酒に酔って全裸で暴れ、住民に大けがを負わせたとして、地元警察に逮捕された。有罪となれば、鞭打ち刑に処される可能性が指摘されている。
29日付の公共放送ABC(電子版)によると、逮捕されたのはオーストラリア南東部クイーンズランド州ヌーサ出身のボディ・マニ・リズビー―ジョーンズ容疑者(23)。サーフィンをするため、スマトラ島西海岸の沖にある島のリゾートホテルに滞在していた。
報道によると、容疑者は27日未明、全裸で滞在先のホテルを飛び出し、地元の漁村で暴れ、止めに入った住民に暴力を振るった疑いが持たれている。被害者の1人は足を骨折して50針を縫う重傷を負ったとされる。
事実なら同情の余地はなさそうだが、ABCのインタビューに応じた容疑者は、事件当時は精神喪失状態にあり、ほとんど記憶がないと主張。ウォッカを1杯飲んだだけで、全裸ではなく下着を着ていたとしている。
イスラム法「シャリア」を採用しているアチェ州では飲酒は違法。容疑者は、厳しい戒律に則って鞭で40回打たれ、最大5年の禁固刑が言い渡される可能性があるという。
■ソース
Bodhi Mani Risby-Jones felt ‘almost possessed’ during alleged drunken rampage in Aceh(ABC News)