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人食いワニ探知にソナーやAI活用 オーストラリア・クイーンズランド州政府が約3.6億円投じる

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州環境相、間引きには否定的

クイーンズランド州に設置されているワニの警告標識(Photo: Wikipedia)

 オーストラリア北東部クイーンズランド(QLD)州の国立公園内で、釣りをしていた65歳の男性がイリエワニに食べられて死亡した事故を受けて、QLD州政府はワニを探知するハイテク機器を設置するなどの被害防止策を講じる。9日付の公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 QLD州政府は今後3年間で400億豪ドル(約3億6,000万円)の予算を投じ、人がワニに襲われる危険が高い場所に柵を設置したり、人工知能(AI)のソフトウェアを用いて水中の個体を探知するソナー(音波探知機)を開発したりする計画だ。

 QLD州のミーガン・スキャンロン環境相によると、これらの機器は利用者の多いボートランプ(車でけん引する小型船舶を水面に降ろす施設)などに設置し、ワニが接近すれば警告を発するようにするという。環境相は「できる限り早く設置したい」と述べた。

 環境相は、ワニの警告標識に注意し、襲われるリスクが高い場所にむやみに近づかないよう呼びかけている。ただ、ワニを間引きして生息数を減らすことについては、「効果が証明されていない」として否定している。

■ソース

New crocodile detection device, behaviour experts to help improve safety from attacks in Queensland(ABC News)

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