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【オーストラリア連邦予算案】歳入面の主な施策は? 喫煙者やトラック運転手には手痛い増税

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天然ガス開発からは5年で24億豪ドル増収見込む

【オーストラリア連邦予算案】歳出面の主な施策は? 低所得者層への支援強化し、生活コスト高騰の打撃和らげるから続く。

 一方、歳入面での施策では、連邦政府は財・サービス税の脱税取締りを強化することで、初年度に8億豪ドル、今後5年間で38億豪ドルの増収を見込む。

 タバコ税は23年9月以降、3年間にわたり年間5%ずつ増税し、初年度に3億豪ドル、5年間で30億豪ドルの税収増を図る。オーストラリアのタバコ税率は既に主要国で最も高い水準にある。さらなる増税は、成人人口の約10.1%(21/22年度=オーストラリア統計局)を占める愛煙家にとって、大きな打撃となりそうだ。

 資源企業の莫大な利益が還元されていないとの批判が根強い石油資源利用税(PRRT)をめぐっては、税額控除に一定の上限を設けて優遇税制を見直す。これにより、液化天然ガス(LNG)事業からの税収を初年度に5億豪ドル、5年間で24億豪ドル増やす計画だ。

 トラック輸送を手がける企業や個人事業主にとっても増税となる。4.5トン以上の大型車を対象とした「重車両道路使用税」の税率を今後3年間で現行の1リットル当たり27.2豪セントから32.4豪セントに引き上げ、初年度に1億豪ドル、5年間で11億豪ドルの税収増を見込んでいる。

■ソース
Budget 2023-24 Budget Paper No.1

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